WOTAで商品開発を担当する山本堪大さんに話を聞きました。株式会社本田技術研究所および本田技研工業株式会社で二輪車(バイク)の開発に携わり、現在はWOTAの水再生装置の事業責任者・開発責任者を務める山本さん。WOTAの開発体制の強みは、製造業としては特異なほどの「PDCAサイクルの回転の速さ」だと考えているそうです。(聞き手:ライター松本友也)

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メンバーにゴールテープを切ってもらうのが仕事

──WOTAにおける山本さんの役割を教えてください。

商品開発の責任者として、WOTAのプロダクト全般に関わっています。特に、基幹製品である住宅向けの水再生装置については企画から設計までの全工程に携わってきましたが、2023年末の今は上市に向けた最終段階に入っています。

水問題の根本解決という前人未到の目標を最速で達成しようとするWOTAでは、技術、事業、商品それぞれの開発を、ほとんど同時に行わなければなりません。密度の高い連携が必要になるので、チームメンバーの士気を保ちながら開発を進めていくのも自分の仕事です。

特にWOTAの商品は、インフラの側面とマスプロダクトの側面の両方を含んでいます。必然的に集まるエンジニアのバックグラウンドも多様になるので、メンバー同士をうまく融和させる体制づくりにも気を配っています。

──そのためにどんな工夫をしていますか。

ひとつは、メンバーの意見を無理に揃えようとしないことです。「水問題を解決する」というゴールさえ共有していれば、そのための手法や考え方はそれぞれでいい。各自が自分の持ち味を大事にしつつ、相手のやり方も尊重する。入社してから1年半ほど経ちますが、WOTAではこのスタンスが馴染むんだなと徐々に分かってきました。

もうひとつは、商品開発の過程でこまめに目標を設定することです。WOTAは住宅向けの水再生装置という類例のないプロダクトを生み出そうとしているので、どうしても試行錯誤が多い、手探りの開発になります。難しい仕事の中でモチベーションや結束感を保つために、開発のフェーズやセクションごとに細かく中間目標を立て、短いスパンでフィードバックや成功体験を得られるようにしています。開発責任者の仕事は、メンバーに何度もゴールテープを切ってもらうことです。ゴールテープを切って振り返り、濃厚な成功体験と失敗体験を得るときにこそ、人は成長するのだと思っています。

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